日本地図の問題点をドライバー視点で考える

私が考える日本地図の問題点とは

私がこのサイトを開設する気になったことの一つは道路地図の見にくさとカーナビの不完全さにある。

近年カーナビやナビアプリは改善されてきているが、それでも狭路や意味不明な道を案内する、無料区間を指定しているはずなのに有料経路に勝手に変更されるなどナビの不完全さは今更言うまでもないだろう。

ただ私の場合特に問題だと思うのは「地図」自体の問題だ。

 

広い道が一目でわからない件

私の趣味の一つはドライブだ。バイクを持っていたときはツーリングも趣味だったし、所謂「走り」を楽しむことが多い。

だがその中で私が大いに感じている問題点は「道路幅が広いか狭いか地図を見てもよく分からない」点にある。

日本には地図を作成、販売・公開している組織は複数あるが、一般的に多くの人が使うのはやはりグーグルマップだろう。

例えば以下はグーグルマップで表示した島根県益田市、広島県安芸高田市、広島市付近の地図である。

これをぱっと見ると益田市と広島市を見るとこの2つの都市を結ぶ道路は国道191号線と488号線の2つがあり、ここを通れば2都市を行き来できるのかなぁと何となく思う人は多いはずだ。

しかし実際は国道488号は県境付近が未改良の超激狭な山道であり、車両で通り抜けるのはかなりの困難と時間を要する上、2023年現在10年以上にわたり通行止めが続いている。

にもかかわらず多くの地図媒体ではグーグルマップと同様この国道488号は他の県道や市道より目立つ色で表示され、あたかも幹線道路のように描画されている。道路が主体の道路地図でもだ。

これでははっきり言って「見にくい」

実際この2都市間を初めて通行する人間は488号がそんな状況だと知らないわけだから、このような表示方法はノイズでしかないわけだ。

 

「酷道」が幹線道路っぽく表示される理由

日本の国道、とりわけ3桁国道は通行困難な区間が多く残る。通行できたとしても1.5車線幅等快適に走れる道でないことも多い。

なぜなら非常に簡潔に言うと「これらの道路は国が指定した幹線道路や国が建設した道路」ではなく「改良工事の予算が必要なので県が国にお金出してくださいと頼んだ道路」だからだ。

故に国道に未改良の非幹線道路が多数あるのは必然だ。にも関わらず多くの地図制作業者は国道だからと目立つ色で表示してくる。

さらに未改良区間と改良済み区間の判別も困難だ。他にもバイパス区間が開通し、ほとんど用済みとなった市街地の未改良国道が国道指定されたままだからとしっかり目立つ色で描いてあったりする。

 

道路地図として使いにくすぎる地図

さらに言うと上記のグーグルマップでは県道以下が表示されておらず、拡大すると徐々に県道市道等が表示される作りになっている。しかも相当拡大しなければ道が広いも狭いも全くわからない。

しかしながら実際地図を見て利用する人間にとって重要なのは

「この道が国道だから偉いんだよ」「この道は県道〇〇号線だよ」ではなく

「どこに利便性の高い道路が通っていて」「その道路が快適な走行ができるか」だろう。

多くの地図ではこのような情報を得られない。例えば県道の方が並行する国道より豪華で快適なバイパス道路として整備されている地域などもあるが、地元民以外はナビ機能を使わなければ国道の方を通ってしまうだろう。

 

趣味のドライブ、ツーリングでは問題は深刻化

じゃあナビ機能使えよと思う人もいるかも知れない。だがナビ機能は基本的にA地点からB地点まで行く最短最速なルートを表示する為の物だ。

しかし趣味のドライブを楽しむ人は最短最速を求めない道を通りたかったりする。山間部のワインディング・ロードや峠道等、走る事自体に重きを置いている。しかしナビはそれらのルートを優先して表示しようとはしない。基本最短最速ではないからだ。

だったら自分で探そうと思って地図を見てみるとここまで書いた通り「快適なワインディング・ロード」と「登山道みたいな狭路」の見分けがなかなかつかない。県道ではなおさらだ。

また、快走路である広域農道や幹線林道に関しては路線番号すら振られていないので、そこに存在しているかすら分からず地元民でも存在を知らなかったりする。幹線道路級の設計でありながらその辺の市道と見分けがつかない。

 

最後に

現在このサイトでは順次高速道路無料区間を掲載している。これも多くの地図が与えてくれない情報だ。料金検索機能やサイトはいくらでもあるものの、無料の区間がどこにあるかを示してくれるサイトや書籍は非常に少ないので自分で調査することにした。というかもう既に調査した。

この作業が終わり次第、地図でよくわからない道路を掲載予定だ。いずれはこのサイトを便利な情報サイトにしたいと思っているので応援よろしくお願いします。

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